全国の国際サーキットのチューニングカーコースレコードを総なめにしつつある、ESCORT Evo9とオーナードライバーのファイヤー安藤さん。
岡国、SUGO、鈴鹿、オートポリス、富士、十勝と周ってきて、最後に残ったのがモビリティリゾートもてぎのロードコースでした。
走れる環境があれば出せる自信はあるけど、もてぎはそういう走行会もないし、スポーツ走行は混むでしょ?まずはそこからなんだよねー。
っていう背景もありましたが、ARVOUの柴田さんが話に加わったことで、なんやかんやとんとん拍子で事が進み…
ショップの輪走行会っていう、モビリティリゾートもてぎ主催の走行会でその場が設けられることになりましたw
ショップの輪走行会でステージが整った裏話
ショップの輪走行会は栃木県内のチューニングショップにてエントリーができる走行会です。ライセンスを持っていなくてももてぎのロードコースを走れるので人気の走行会。主催はモビリティリゾートもてぎ(モビリティランド)。
この走行会を初めて知った方からすると、タイムアタックに特化してる?と誤認されるかもしれませんが、まったくそんなことは無くて、今回は、、、
現役GT300並にめっちゃ速い車両をデモカー枠で走らせるんだけど、速度差あって危ないのと、レコード奪取することで国内モータースポーツの活性化にもつながると思うから…
っていう感じの(だいぶ割愛と要約しています)内容が、総括するモビリティランドから全ショップにリリースされて、5分間だけファイヤー安藤さんが走る時間をちょうだいねって承諾を得たっていう。。
当然、加盟の全ショップの同意が無かったら実現できなかったわけで…
ファイヤー安藤さんの注目度なのか、ARVOU 柴田さんの影響力なのか、はたまたサーキット担当者の熱意なのか…。いずれにしても、サーキット側でこういった調整が行われて、コースレコードを出すためのステージが整ったことは異例だと思いますし、感動すらします。加盟ショップの総意とも言えますし。
ショップの輪走行会走行会の詳細はこちらです↓
https://www.mr-motegi.jp/shop-run/
和やかな雰囲気のESCORTピット。朝イチ走行は…
ファイヤー安藤さんのために設けられた時間は5分×2本。ともに計測1周したら終わりっていうことで、レコード奪取するチャンスは2回しかありません。
しかも、ESCORT Evo9での走行は今まで無し。ファイヤー安藤さんはお買い物号(という練習用エボ)やシミュレーターでモビリティリゾートもてぎは走っているようですが、未知数なことって多いですよね…
1コーナーって2速かな?3速?
曲がり方にもよるんですけど、V字で曲がっていくなら2速がいいと思いますし、U字で曲がるなら3速で行けると思いますよ。あとは…
朝の会話を聞く限りではコースレコードを獲りに来たようには感じませんwピットの雰囲気もとても和やかです。
そんなこんなで早速走行です。条件的にもこの朝イチの枠の方がいいので、躊躇なく計測ラップへと突入していきます。
ダウンヒルストレート後、90°コーナー。下りながらハードブレーキとなる場所ですが、インラップでカーボンローターが真っ赤…
計測ラップの1コーナーから最大限の仕事ができるよう、インラップは左足で擦りながら温度を調整するそうですが、これだけ明るくても真っ赤に染まるんですね。。
計測ラップもさぞ映えるでしょうと思っていたら…あれ、バラバラ聞こえる??
計測できずピットイン。のちに聞いたらプラグコードが抜けたそうで、このセッションでのレコード奪取ならず。条件は不利ですが、2本目に全てをかけることになりました。
気温も路面温度も高めの13時台で…
4時間程度のインターバルを挟んで迎える2本目の走行。13:35コースインと条件は不利ですが、それでもラストチャンスなので行くしかありません。。
ちなみにこの日のESCORT Evo9は、前回の十勝スピードウェイを走ったエアロのバランスをベースに、2023シーズンに向けてアップデートを行った仕様だそうです。
私には見た目の違いはマツモトキヨシのステッカーが貼られたくらいしかわかりませんw
ではラストセッションの走行です。コースイン1台だけっていうのはありますが、サーキットスタッフも興味津々な感じですよね~
その後は無事に計測ラップに突入。
途切れることなく快音が聞こえてくるパドックは、見守る側もホッとした雰囲気でファイヤー安藤さんのチェッカーを待ちます。
ギャラリーも多めでした。
1ミリも全然関係ないですが、アタック中にレディーゴーネクストの青木さんとARVOUの柴田さんが、カルガモ歩行してる瞬間があって面白かったですw
で、記録されたタイムが1分47秒050。
直前のスーパーGT最終戦もてぎのGT300クラスだと、予選で中盤くらいには入れてしまうタイムです。。。決勝ファステストと比べるとそれよりも速い…
Hoosier スポーツカーDOTラジアル A7コンパウンド(315/30R18)っていうSタイヤで現役のレーシングカーを喰ってしまうんですから、ホント恐ろしい限りです。
尚、記録が出た瞬間にはどこからともなく「飯食ってなければ46秒でたわー」「朝イチだったらねー…」っていうタラればが聞こえてくる感じが、つくづくタイムアタックだなと再認した瞬間でもあります。
ともあれ、おめでとうございます!
全国制覇達成!だけど…
というわけで、全国の国際サーキット+筑波サーキットでのチューニングカーレコードを塗り替えたESCORT Evo9とファイヤー安藤さんですが、今となってはもう前人未到の筑波50秒切りしか考えていないご様子。
何年越しの挑戦か即答できないほどの苦難の連続でここまで来ていると思いますが、全国の国際サーキットのチューニングカーレコードを総なめにしてでも、最後に残るのが筑波サーキットでの記録への挑戦…
筑波がタイムアタックの聖地と言われるゆえんなのかな?とも感じます。11月末からそれに向けた挑戦が始まるそうで、いよいよ今年も筑波がにぎわいを見せる時期になりますね!