どこのカメラメーカーのレンズラインナップを見ても、必ずあるのが24−70mmの焦点距離を持ったズームレンズ。いわゆるF2.8 or F4の通しの大三元・小三元と呼ばれるレンズですね。
で、私はというとこれまでその範囲の焦点距離は単焦点で良いやw ということであまり使ってこなかったんですが…
タムロンさんの35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)を使った時、画質や使い勝手の良さに感動し、今まで単焦点しか使ってなかったこの焦点距離を、ズームレンズもちゃんと使えるようになればより良きだよな…ということで、、、
今回、ミラーレス用のズームレンズで軽量コンパクト&高画質というタムロンさんの28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)をお借りしましたのでレビューします!
F2.8通しとはいえ28−75mmってあまり聞かないズーム域
今回お借りしたタムロンさんの28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)。最初に思ったのは28mmスタートってどうなんだろう?狭くて使いにくくないか??ということでした…
(本体サイズや価格、光学的なものを含めての理由だとは思いますが、タムロンさんすいませんw)
35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)を使わせてもらったときは、ワイド側が35mmなのでちょっと狭いな…という状況に遭遇(複数台の車が並んでるときや集合写真等)することはあったものの、それよりも広く撮れるズームレンズといえば24mmスタートが大半なので、「28mmスタートか~」となっていました。そもそも28mmってこれまで縁の無い焦点距離でしたしw
逆にテレ端の75mmは70mmと厳密に比べれば差があるかもしれませんが、言われなきゃ多分気づかない差だと思うので気にしていませんw
ということを思いながらレンズが届いたのでレビューしていきます。今回はまずは画角の検証をしたかったので、シンプルに停まってるクルマを撮りました。(流し撮りのレビューはまたの機会にやってみます)
焦点距離28−75mmはいかほどか。画角の検証
今回は(マヨ)さんにご協力いただき、愛車のFD3Sを撮影させていただきました。感謝!
さっ、というわけで早速28mmのワイド側はどんなものか撮影していきます。
早速カシャ。
あれ、意外とちょうどよく撮れる範囲かもしれませんねというのが第一印象。35mmとは別物ですね(当たり前か)。手持ちで出来る範囲の高さでカメラを構えれば、車両全体が撮れます。
サイドビューはというと、大体クルマ1台分の駐車スペースを空ければ全体が入ります。
28mmは思ってたよりもずっと広いw
とはいえ、広角側でよく比較になるであろう24mmとどれくらい違うの?というのを見比べてみましょう。使ったレンズはタムロン 20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)です。
外装での画角比較。24mmと比べると、そちらの方が広角で撮りましたっていう歪みが出るのでそれはそれで面白いところ。28mmだと割と自然に見えます。
屋外で撮る分には大体後ろに下がれますから、ここら辺に関しては好みの問題ですよね~。
個人的にはこの2択なら24mmで撮りたい気はしますが、無いなら無いで別に良いかなというところ。どちらかというと、もっと広角な16mmとかで撮りたいですね(爆
次に内装の画角比較。こちらはある程度広く写そうとすると、24mmあれば安心なのは間違いないですが、無いなりに28mmでもなんとかなる気がします。
焦点距離: 24mm シャッタースピード: 0.200s (1/5) F値: f/7.1
焦点距離: 28mm シャッタースピード: 0.250s (1/4) F値: f/7.1
いずれにしても24mmや28mmでは、16mmとかの焦点距離のような「いかにも広角で撮りました!」っていう広々した絵は撮れませんが、車を撮る中では28mmスタートでも意外と困らない気がしました。(もちろん状況や好みによるかもしれませんけどw)
とりあえず20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)は使い勝手良いなと思いつつ、今回の記事では詳細は割愛。再び28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)に戻します。
そしてテレ端の70mmと75mmの画角の違いを…
焦点距離: 69mm シャッタースピード: 0.001s (1/800) F値: f/4.5
焦点距離: 75mm シャッタースピード: 0.001s (1/800) F値: f/4.5
比べればこうなりますが、実用上は私にはこの画角は誤差に写りました()
まぁ、テレ端の5mmの違いはコースサイドに行って流し撮りしたら印象が違ってくると思いますけどw
で、ズームレンズといえばワイド端・テレ端っていう極端な使い方だけでなく、その間を無段階に調整できる使い勝手の良さ。例えば、28mm、35mm、50mm、75mmではこれだけ見え方・歪み方が違うので、それを効果的に使った写真を撮れるわけです。
こうやって比較するとキャビンや背景が近づいてくる感じがわかりやすいですよね〜。
あとこの28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)、被写体にめっちゃ寄れます。
寄って撮影できればボケも作りやすいので、単焦点レンズのような明るいF値のレンズで撮ったような写真も量産できます。(寄れない単焦点レンズも多いですしね…)
1本だけ持っていく&とりあえずの1本にもオススメなズームレンズ
というわけでタムロン 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)を試用しました。結果的には1本あれば安心なズームレンズだと思います。
標準的なズームレンズとしては28mmスタートっていうことで、1本で足りるのか?広角もっと欲しくない?と思っていましたが、無いなりにもなんとかなりました。
とはいえレンズは沼なので・・・w
このレンズを使ってみて広角側が足りない場合、24mmスタートよりも16-35mmなどの広角ズームレンズを選んだ方が幸せになる気がします。
今回一部使用したタムロン 20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)は別途レビューしますが、広角使いたい!という場合には非常におすすめなレンズです。
こちら↑がそのレンズの20mmで撮った写真。広角で撮りましたという感じは伝わりやすいと思います。
とりあえず、標準域のズームレンズは画角の選択肢が非常に多いです。私にはそれが多すぎて手に余る感じですが、それで悩んだり悪戦苦闘するのもズームレンズの楽しさだと改めて思いました。
今回使ったこのタムロンさんのズームレンズは画質もボケ感も十分満足できました。なので次はもっとこう撮りたいなというのが尽きません。
さっ、今度はこの28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)で走っているクルマを流し撮りしてみたいと思います。これまでタムロンさんの現行レンズを使って来た中では「AF大外れで使えないw」みたいなことはないので、たぶんちゃんと撮れるはず。
筑波サーキットか日光サーキットなどのミニサーキットで試してこようと思います!