ミニサーキットならこのレンズ一本で足りる?タムロン 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)をレビュー。動体撮影&流し撮りも

焦点距離35mmから150mmまでを開放F値2.8以下でカバーできるレンズがあるって知ったときは衝撃でした。それがタムロンさんの35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)っていうレンズ。

https://www.tamron.com/jp/consumer/lenses/a058/index.html

このレンズはソニーのEマウント用しかないんですが、どうしても使いたくて「いっそEマウント化するか?」っていう見当が始まったと言っても過言ではありませんw

タムロン 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)はスペック的には「ポートレートズームレンズの最適解!」とよく言われているレンズで、ネット上にはそういったレビューをよく見かけました。

尚、私はポートレートを撮りませんw
けれども、スペックだけを見ると50mm/135mm/70-200F2.8が大半の私の使い方では、ほとんどのシチュエーションがこのレンズ一本で撮れてしまうのでは!?と思えてしまいました。

https://www.store-tamron.jp/shop/g/gAa058S00000

ところがこのレンズ、人気すぎて手に入らず…。メーカー的には諸事情で生産数が限られるということで、しばらく品薄状態が続く見込み。欲しいけど買えないという状況でした。※2023年2月頃の話。今でも品薄っぽいですけど

が、タムロンさんと試用レンズの話になった時、、、

はじ

35-150mmを使ってみたいんですが…

TAMRONのSさん

ありますよ!送ります!

ということでお借りできました。やー、非常にありがたいですw

その後は早速、サーキットへ持って行って動体撮影を中心に色々と撮ってきました。

そもそも35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)ってどんなレンズ?

ミラーレス専用に設計された超便利なズームレンズです。開放F値は可変ですが、焦点距離に応じて下記の開放F値が使えます。

  • 35mm:F2
  • 50mm:F2.2
  • 70mm:F2.5
  • 85mm:F2.8
https://www.tamron.com/jp/consumer/lenses/a058/index.html

単焦点数本分を1本でカバー!とよく言われています。個人的には大三元と言われる24−70mm F2.8と70−200mm F2.8をシームレスに行き来できる感じが凄く素敵に写りますw

普段、私は50mmや135mmなどの単焦点でパドックに置いてあるクルマを撮って、コースサイドではナナニッパという感じなのですが、このレンズだったら一本で事が足りるのでは!?と思ってしまえました。レンズ交換しないで準広角域から中望遠〜までF2.8以下で撮れるなんてなんと楽なんでしょうw

とはいえこのレンズ。レビュー記事をあさってもポートレートやスナップばかりで、モータースポーツを撮られている方が皆無。

https://www.tamron.com/jp/consumer/lenses/a058/index.html

メーカーホームページにはオートフォーカス性能はうたわれているものの、車両を撮る上では不安がありました。動体撮影に限ったことではないですが、レンズやカメラって自分が使う環境で実際に撮らないとわからないことも多いですからね。このスペックで動体撮影も行けたら文句なしなのですが、果たして…

筑波サーキットのコースサイドで流し撮りしてきました

というわけで、このレンズが最も重宝するであろう筑波サーキットのコース1000/2000で、パドックエリアからコースサイドに至るまで色々と撮ってみました。

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 35mm シャッタースピード: 0.002s (1/500) F値: f/2.8

とりあえず撮れた写真を見てくださいw

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 35mm シャッタースピード: 0.020s (1/50) F値: f/4.5
35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 70mm シャッタースピード: 0.040s (1/25) F値: f/6.3
35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 150mm シャッタースピード: 0.017s (1/60) F値: f/3.5
35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 69mm シャッタースピード: 0.033s (1/30) F値: f/3.2

結論から言うと、動体撮影・流し撮りも問題なし!オートフォーカス性能が問われるアングルでもストレスなく撮れました!

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 150mm シャッタースピード: 0.017s (1/60) F値: f/3.5

明るいF値を持ったレンズっていうことでボケ具合もとても綺麗です。特に前ボケが良いと言われているレンズなので、流し撮りとはいえ積極的にそういった写真を撮りたくなりますw

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 50mm シャッタースピード: 0.033s (1/30) F値: f/5.6
35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 150mm シャッタースピード: 0.020s (1/50) F値: f/6.3

焦点距離35-150mmをカバーできる明るいF値のレンズっていうとホント万能ですね。。。まぁ、しいて言うならもうちょっとテレ端の距離がほしい気はしますが、このレンズでそれはわがままかw

解像感に関してもどの焦点距離・開放F値を使ってもよく写っていると思います。

悪魔のような便利さを持ったズームレンズですw

いやもう、ほんと超便利なズームレンズですw

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 79mm シャッタースピード: 0.002s (1/400) F値: f/3.2

単焦点使っていると「今日は何ミリをカメラにつけて行こうか?カバンに入れるレンズは…」ということも、このレンズではそれが起きません。(そういう準備や段取りは楽しかったりしますがw)

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 81mm シャッタースピード: 0.010s (1/100) F値: f/2.8

そして何より、ふとした写真を切り取りたい瞬間にスッと寄ったり引いたり出来る&明るいF値でも撮れる機動力の高さは非常に感動します。

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 88mm シャッタースピード: 0.002s (1/500) F値: f/3.5

特にパドックやピットエリアでの使い勝手や撮れる絵の良さからは本当に素晴らしいです。とても身軽な装備でレンズ交換無しに撮りたいように写真が撮れます。

そういえばこのレンズのレビューや口コミを見ていくと、

  • レンズ本体が重い
  • 手振れ補正機能がない

っていうマイナスな意見も見かけます。重さに関してはナナニッパを使い慣れている方にとっては感動する軽さと機動性だと思いますし、複数のレンズを持たずに済むわけですから結果的に軽いと思うんですよね・・・。

手振れ補正機能についてはカメラボディ側の補正を使えば手持ちでも十分です。何気なく撮っても1/15~1/8とかのシャッター速度でもしっかりとブレなく撮れますし、息止めたりとかすればもっと遅くても問題ないと思います!

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 35mm シャッタースピード: 0.067s (1/15) F値: f/2.0
35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 50mm シャッタースピード: 0.125s (1/8) F値: f/2.2

悪魔のような便利さと、その便利さがないと撮れない絵というのがきっとあるはずですし、レンズ交換なしにこれだけ色々な写真を1本で撮れるんですから驚きです。

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058) / α9II / 焦点距離: 96mm シャッタースピード: 0.010s (1/100) F値: f/5.6

あえていうなら高解像でボケも綺麗なズームレンズゆえ・・・。いかようにも撮れてしまうので、撮影者がどう撮ろうかと迷ったり&悩んだりなどで力量が問われてしまうかもしれません。なので1本あればしばーらく遊べるはずですw

今回のレンズの詳細はこちらをどうぞ

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この記事を書いた人

サーキットで車の写真を撮るのが好きな人。流し撮りしたい!と思ったことがすべてのはじまり。独学です。
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