前回に引き続き、タムロンさんからお借りしている超望遠ズームレンズ(150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057))のレビューです。
今回はスポーツランドSUGOのインターナショナルレーシングコースで流し撮りしてきました。当日はプレス申請が必要になるコースサイドだけでなく、観客席からも使ってみましたので、そのあたりも踏まえてレビューします!
今回のスポーツランドSUGOで使った機材
前回のDKM富士からの変更点はありませんwボディはソニーのα9IIです。設定に関してはα9IIについては色々と撮りやすい方向でカスタマイズしているものの、レンズ側はなにも変更していません。(引き続き手ぶれ補正は使用せず)
150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)には手ブレ補正機構VCっていうのがありますが、そもそも流し撮りに関しては好みの問題だと思っているので、私はこのレンズ・ボディ問わずでも基本的に手振れ補正は使っていません。
手振れ補正のモード2が流し撮り専用というのがありますが、試してみて使った方が打率良い!と思う方はぜひオンで。(そこも試してレビューしろよって話かもしれませんが、個人の慣れの問題もありますので…)
早速コースサイドへ!AFの速さをチェックしつつ色々な場所から撮影
と言うわけで早速コースサイドへ。前述の通り、プレスエリアや客席問わず撮りました。今回のイベントは東北のチューニングショップのネットワークである、チームグッドラックさんの1日イベントの中にあるAttack 東北走行会2023です。
1時間の走行枠が計2本ありますので、そこでこのレンズを使って撮影しました。(当日の模様や写真はこちらもどうぞ)
2本ある走行では、
- 1本目:SPインコーナー~SPアウトコーナーのプレスエリアと、その外周の観客席
- 2本目:1コーナー~ヘアピンコーナー~ハイポイントコーナーのプレスエリアと、3コーナー外側にある観戦エリア
で撮影しました。
まずはSPコーナーへ
SPイン・アウトコーナーは、だいたい130km/hくらいで迫ってくる車両を真正面から撮れる場所です。
500mmの焦点距離フルに使うと結構寄れます。せっかくなのでここではα9IIの連射が活かせる条件で撮っていきます。ちなみにAF-C(フォーカス追従)での連射条件はこれ↓
α9IIは「連射秒間20コマ!」と言われていますが、それはレンズを含めて様々な条件が合致してこそ。
残念ながらタムロンレンズは秒間20コマ対応レンズではないんですが、それでもどれくらいのコマ感で撮れるかやってみたかったんですよね~。AFの追従具合も見たいですし。
対応レンズじゃないとはいえ、カメラ側の条件を合わせれば早い連射は出来るはずなので、その条件に合致するように設定して撮ってみました。結果がこちらです↓
撮ってた感覚としての連射速度は秒間8~10コマくらいは出ている気がします。連射中はたまに間が抜ける事(カシャ、カシャ、カシャ、、カシャ、カシャ的な感じ)があったものの、AFの食いつきは必要十分ですね!
早めのシャッター速度&早め連射でのAF追従性が分かったので、あとは条件に縛られず好きなように撮りました。
このレンズとカメラのセットだと非常に軽いので一脚などを使わない手持ちでも楽に振り回せます。感覚的にはナナニッパと一緒です。とはいえ150mmから500mmまでズーミングできるので表現の幅は広いです。
場所を移動して今度はSPコーナーの観戦席から。ちょい俯瞰気味になるのが国際サーキットらしいアングルですねw
このレンズの焦点距離だと色々な画角が1本で撮れていいですね!今回のイベントはタイムアタックなので抜きつつ抜かれつ的なのはありませんが、レースイベントだとドッグファイトを撮るにも適した焦点距離だと感じました。
1コーナーからレインボーコーナーのエリアへ
次は1コーナーからレインボーコーナーのプレスエリアへ移動しました。ここはある程度自由に動け回れるので撮れるアングルも多いです。
いつもはナナニッパで撮っていてそれでもどう撮ろうかなーとなりますが、焦点距離が150-500mmだともっとそうなりますねw
いろんなところに移動して撮りました。走行枠の1時間はほぼ歩きっぱなしw こういう時にはホント、レンズを含めて軽いは正義だなと感じます。
最後は一般観戦&撮影で割と人気な3コーナーの外側の場所へ。便利ズームレンズやナナニッパなどの一般的なズームレンジである200mmで撮るとこれくらいの場所ですが…
500mmまで使い倒すとここまで大きく撮れます。
ズームレンズなのでその間の画角は好きに調整できます。ちょい引き気味で撮っても良いですし、レースイベントの場合はその時の状況に応じてスッと引いて数台並んだ写真も容易に撮れることでしょう。
オートフォーカスも問題なし!菅生でも使いやすい焦点距離のレンズでした
というわけでスポーツランドSUGOでタムロンさんの150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)を使って撮影してきました。富士では確認しきれなかったAF性能や連射も十分にテストできましたし、いい画も撮れて満足です。レンズとしては良いパフォーマンスかと思います。
望遠レンズとしての150-500mmっていう焦点距離ちょうど良いですね。競合のレンズだと600mmまで持ったズームレンズも多いですが、私の用途では600mmまではなくてもいいかな?と思いました。600mmまでを撮れなくなった代わりに実現できたこのサイズ感や重量でしょうから、良いコンセプトだと感じます。
重量的にも手持ちで振り回して疲れませんし、カメラにつけたバランスとしても「レンズの前玉が重くて慣れないと使えない!」などもなくて良好です。ソニーのα系のカメラって小さいので、こういうレンズが相性良いんだなって思いました。
この150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)は実売で約13万円。望遠・超望遠の入門にオススメな選択肢かと思います。詳しくはタムロンさんのホームページをどうぞ↓↓