まさかレンズメーカーのタムロンさんが協力してくれる日が来るとはw
と言うわけで、今回はタムロンさんのミラーレス機用のレンズを富士スピードウェイへ持っていき、DKM走行会を撮影してきました。
- 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)
- 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)
もともとは今回の話、3/21に開催されるAttack東北走行会2023(スポーツランドSUGO)で使いたいんですって相談してたんですが、「わかりました!」的な返答を頂いたその翌日(3月上旬)にはレンズが手元に届いたって言う…。
迅速な対応に感謝しつつ、試用も前倒しですw
今回の使用機材について
今回使うタムロンさんのレンズは上記の通りですが、ボディ側はミラーレス機用ということもあってソニーのカメラ、α9 II(ILCE-9M2)を使います。
過去にα7 IIIを使っていた時期がありましたが、グリップ形状がなじまずにやっぱりキヤノンだよねとしばらく1D-Xを中心に使用していました。久しぶりのソニー機ですが、まぁ何とかなるでしょうw
ではレンズについて。
35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)について
どこのメーカーも出していない唯一無二の仕様のレンズだと思います。
多分、筑波サーキットだったらコース1000/2000を問わず、これ一本で撮影がこなせるかもしれません。とはいえ、AF性能がどの程度かはわからないので、走行写真の撮影はまたの機会にテストします。
今回はピットで車やスナップなどで使いましたが、走行写真をメインにご紹介できればと思いますのでこちらは割愛させて頂きますw
150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)について
焦点距離が400mmオーバーの超望遠に属するレンズ。
ソニー純正だと200-600mmのレンジの「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」があり、そちらを使っていた時期もあります。(いいレンズでしたが、もうちょっとだけ広い方が私の用途にはあっていました)
で、今回の「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)」。150mmスタートっていうことでギリ助かるレンジです。そしてとても軽量コンパクトでナナニッパ持っているのと変わらない感覚です。このサイズ感で500mm撮れるなんてすごく素敵なレンズw
今回は富士スピードウェイのコースサイド(メディアエリア)での撮影でしたが、それでも車との距離がそれなりにある場所もあるので、超望遠が活きることでしょう。
尚、このレンズには手ブレ補正機構VCというものが付いていますが、今回はオフで撮影しています。キヤノン機でも手振れ補正機能は使っていませんし、一脚も使わない手持ち撮影なのでそれと同じく使いました。
富士スピードウェイで「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)」を使って流し撮り
というわけでまずはコカコーラコーナー(Aコーナー)から。速度レンジが高いコーナーなので正面はエスケープゾーンが広く、それを撮る場合は望遠レンズが必須になります。
主観ですが、このコーナーでオートフォーカスがしっかり機能し、どの焦点距離でも描写がきちんとなされるレンズであれば、どこのサーキットにもっていっても満足できる気がします。
うん、いいですね!しっかりオートフォーカスも機能していますし、レンズが軽いので手持ちでもストレスなく流し撮りができます。
500mmだとボケ感も使いたくなると思うんですが、このレンズは500mmでの開放F値はf6.7。コンパクトゆえのf値かと思いますが、それでも前後ボケとしてはこれくらいにはなります。
まぁ、望遠によるボケ感よりも、ちゃんとレンジ通りに描写してくれるレンズで良かったと思いました。中にはあるんですよ、*00mmまで撮れるけどそこ使うと極端に描写性能悪くなるレンズが…。
とりあえずこのサイズ感のレンズでこういった写真が量産できるなら、個人的にはもう十分満足なレベル。どこのサーキットに行っても、よほど劣悪な環境でない限りは満足できる写真が撮れることでしょう。
とはいえ、せっかくなのでもっと意地悪な状況で写真を撮ってみます。それがこちら↓↓
先ほどと同じコーナーで進入側です。見ての通り車との距離も近い上に減速しても150km/h以上で目の前を通過していきます。なのでこの場所はAF性能が速くないとちゃんと撮れません。
それでいて撮影窓の関係(上の写真の左端の黒いのは撮影窓の影)で、カメラ側では事前にフォーカスを合わせることができないので、結構頑張ってもらわないといけない場所ですw
結果、ちゃんと喰いついてると思います。大外し!みたいなのはなく、カメラ本体の恩恵もあるとは思いますが、オートフォーカスの性能に不満はなかったです。
ここでこれだけいい仕事をしてくれれば、大体のモータースポーツ撮影はこなせる気がします。このサイズ感と価格帯から考えてもよくできたレンズですね…。ほんとビックリです。
ダンロップコーナーへ移動。150mmで富士山を背景に入れて流し撮り
今回のDKM走行会は走行開始が8:50から1時間だけ。それなのであちこちから撮ろうと思うと、ササっと撮ってすぐ移動しないとすぐ走行時間が終わってしまいます。というわけでダンロップコーナー(Bコーナー)へ移動しました。
この場所は富士山を背景に入れて撮影できるんですよね!当日は天気が素晴らしく良かったので絶対撮ろうと思っていました。
ズームレンズのレンジが200mmスタートじゃなくてよかったって思えるのは間違いなくここです。150mmか200mmかだとこういう時に背景が入る・入らないで効いてきます。(望遠側はトリミングすればいいですからね…)
欲を言えばこの場所では「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)」を使った方が良かったかな、、、
車両も割と近くを通過するので、望遠はそこまで必要としないんですよね。。それはまたの機会にw
最後にセクター3へ移動。撮りたいように撮りますw
1時間の占有走行の中ではまだ時間があるので最後の移動です。上記の通り「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)」のレンズのテレ・ワイド端も使いましたし、オートフォーカスの性能にも満足できたのであとは撮りたいように撮りますw
場所は第13コーナーからGRスープラコーナーの辺り。起伏のとんだ富士のセクター3らしい絵が撮れるので好きな場所です。
前述のコカコーラコーナー(Aコーナー)であれだけ撮れるんですから、ここではストレスフリーです。走行会が終わるまでレンズを振り続けました。
では総評です。
ビックリな性能とコスパw モータースポーツ撮影にあり選択肢
初めて使うレンズとカメラで富士スピードウェイ!っていうと、正直撮れるか不安もありました。が、難しいことを考えなくともイメージ通りに機能や描写をしてくれたので、気持ちよく流し撮りが出来ました。
そりゃもちろん、今のところはずっと使ってきた1D-X&EFレンズの方が撮影精度としては上なんですが、そこは慣れの問題なのでそのうち解消するでしょう。
今回のイベント(DKM走行会)は8:50から1時間と短め。加えてインターバルは皆無なので、セッション中に移動&撮影を行うわけですが、こういう時には軽い機材だと本当に助かります。
移動しやすくするためいつも手持ち撮影なんですが、500mmクラスの超望遠レンズをナナニッパを振っている時と変わらない感覚で使えるのは凄く素敵。
もっとこうしてみたいなー、こんな風に撮ってみたいなーというところはまだまだたくさんありますが、その辺はこれからのイベントで試していきたいと思います。
とりあえず、パッと使った中での感想としては全然アリな選択肢。次はこれでスポーツランドSUGO(Attack東北走行会2023)へ持ち込んで色々撮ってきたいと思います!